玉龍歌、玉龍賦比べ

時短効率化が進み、動画やニュースは倍速で流され、短さと分かりやすさが求められる風潮。 これをタイムパフォーマンス、タイパと言って所謂コスパのように新しい指標として重要視されるようです。 そんな時代に必要なものはなんでしょうか? そうです。玉龍…

100日後に完成する玉龍歌現代語訳

令和3年1月16日 天赦日+一粒万倍日の何か始めなくてはならないというプレッシャーに勝てませんでした。 今年の目標として古典をちゃんと読む。というものがあるので、とりあえず玉龍歌を自分なりに読んで現代語訳を付けていきたいと思います。 1月16日の時…

漫才から考える鍼灸施術

漫才に於ける『つかみ』そしてその『つかみ』の早さ。 これはM-1グランプリ2017最終決戦にて、華丸大吉がとろサーモンに1票を投じる理由になった程に大事なものであります。 それほどまでに重要な『つかみ』という行為。 これを鍼灸施術に応用する《鍼灸=漫…

千金十一穴歌追記

先月のブログにて千金十一穴歌について調べ、千金十一穴歌というタイトルなのに10穴しか記載がないという発見があったのですが、その後調べていく内に新たな事実が分かってきました! ヒントの無い状態から考えた時、まず"千金"という名前から孫思邈の千金要…

僕の千金十一穴歌

千金十一穴歌をご存知でしょうか? 私は先日初めて知りました。 こんないい名前の歌賦なのに見逃していたとはお恥ずかしい限りです。 千金十一穴…選び抜かれた十一穴という感じがしてカッコいいですね。 まず鍼灸大全に書かれているとされる原文です。 三裏…

ハリトラーメン

私がかねてより提唱している《鍼灸=ラーメン論》というものがありまして… 鍼灸とラーメンというのは中国から渡ってきて日本独自の発展をしたという点で、ほぼ同じものと言っても過言ではありません。 店主、院長が頑固そうだったり腕組みしてたり、根拠なく…

外関の歴代名家応用

外関という経穴が好きなのでよく使います。(298日ぶり4度目) 今回は『要穴八十一』という本に記載される外関の歴代名家応用を抜粋しつつ、愚考していきたいと思います。 《黄帝内経》 ・病実則肘攣、虚則不收。 霊枢の経脈編に 手少陽之別,名曰外関。去腕…

あなたの大敦はどこですか?

先日、赤羽氏法の本をとりあげ大敦の位置が真ん中すぎではないか?というツイートを見まして、今回はこれを取り上げていきたいと思います。 ・大敦の位置について。 大敦は教科書的には足第1指の爪甲根部外側に取ると教わりますが、赤羽氏法では足第1指の爪…

呂景山対穴をカップリングから考察

母校の図書館が利用できないこともあり、最近は手近なもので済ませたポンチブログばかり書いていましたが、久しぶりにアカデミックな内容に挑戦していきます。勉強不足の方はついてこれないかも知れません、ご容赦ください。 今回は『呂景山対穴』という本か…

円皮鍼の新しい使い方

これは前回のブログにセルフケア関連として書こうかとしていたものですが、色んなことを考慮した結果まるっと無くしてしまいました。 しかしこの発見が日の目を見ないのはどうかと、やはり皆さんにお伝えすべき内容であると考え改めて発表させていただきます…

母の日と臂臑の灸

母の日になにか準備しようかと、先日久しぶりに連絡をとったところ加齢黄斑変性症を患ったとのことで、親がいよいよ老人的な病に足を突っ込みだしたなと震えております。 既に緑内障もあるので合わせ技で視力もだいぶ落ちることでしょう。 妻からはたまには…

簡易灸と科学と自粛について

新型コロナウィルスが未だ落ち着きません今日この頃、いかがお過ごしでしょうか? 皆様の生活にも影響があるかと思います。 テレワークなど今までにない働き方、生き方を模索していかなくてはならないですね。 私は母校の図書館が閉鎖になってしまいブログの…

【12穴だけで】馬丹陽天星十二穴歌【何でも治す!】

以前Twitter上でのやりとりの中で馬丹陽天星十二穴の話があり、その場ではメインの話題ではなかったので我慢したのですが歌賦大好きマンの私としては天星十二穴の話がしたい!!! という気持をぐっと堪えていましたが、どうしても我慢できないのでブログに…

臨床に役立つ返し鍼

はり、きゅう師の国家試験を受験された方は大変ご苦労様でした。 今回は国家試験に合格された方も、残念ながら来年まで持ち越しの方も、今後きっと役に立つであろう“返し鍼“を、柳谷素霊先生の『禁穴論・返し鍼法』から抜粋してご紹介していきたいと思います…

【食事制限運動】絶対に痩せるツボ教えます!【一切不要】

あけましておめでとうございます。皆様いかがお過ごしでしょうか? お正月太りしてますか? 今回はお正月の間に美味しいものを目一杯、罪悪感なく好きなだけ食べられるように、とっておきの痩せるツボをご紹介したいと思います。 痩せるツボをご存知でしょう…

本年は大変お世話になりました。

9月の大安天赦日に始めたブログも今回で21記事目となりまして、自分ルールの『大安に記事をアップする』も一応守りながら3ヶ月間続けることができました。 本当は患者さん向け、素人の方向けの鍼灸の啓蒙記事を書いてみたいと思うのですが、難しいものです…

言妄

Twitterで皆さんが楽しそうに議論されているのを眺めていて、鍼灸師の方からツッコミくらうとは思ってもいなかったので大変反省しております。 調子にのって配穴を書いてしまいましたが、他の鍼灸師が見たら「なんやこいつ」となるようなものなので、マイノ…

大日如来の拝観方法

先週の日曜に私の友人であり、ツアーコンサルタントの佐々木くんの案内で京都に行ってきました。 三十三間堂と東寺を参拝しましたが、東寺の立体曼荼羅がとてもよかったです。 特にセンターの大日如来がありがたくてありがたくて言葉も出ないありがたみでし…

経穴の別名

5年程、師匠の研修兼手伝いのような状態で学生のサポートをしていまして、医療面接をフォローしたり、師匠の配穴理由の補足をしたりしていました。 例えば師匠が主訴とは関係なさそうな百会に刺した際、あれはどういう理由で百会を使ったのかと問われたら …

二日酔いの経穴考察

前回の続きです。 古典の中でお酒、二日酔いに関する記載を探しました。 【顖会】類経円翼:主治脳虚冷痛。頭風腫痛。項痛。飲酒過多頭皮痛。風癇冷痛。資生経:予少刻苦。年踰壯。則脳冷。或飲酒過多脳疼如破。後因灸顖会穴。非特脳不復冷。他日酒酔脳亦不…

【忘年会向け】二日酔いに効く経穴

寒さも日毎に増します今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか? やってきましたね、忘年会のシーズン。二日酔いのシーズン。 節度を守れる方、もしくはある程度年齢を重ねた方は大丈夫なのかも知れませんが、日々抑圧の中で生きている私としては隙あら…

野口整体と子供

一応前回の続きですが、四柱推命の話はまとまらなかったのでおわりです。今回は野口整体についてです。 野口整体、ご存知でしょうか? 知らない、もしくは名前だけは知っているという方は、整体協会のHPと野口晴哉公式サイトを見ていただくと大凡のことは分…

四柱推命と子供の話

バトルお好きですか?私は好きです。皆さんも、特に男性の方はそうでないかなと思いますが、いいですよね、バトル。 私もバトルには目がなくて、幼少時代はやれ走ってはバトル、ボールを投げてはバトル、エンピツを転がしてバトルと血も気も盛んでありました…

鍼の深さを知る人よ

Twitterにて学生の方が、深刺、パルスに対して抵抗があり、そういった治療を見学して苦手だなという呟きに対してベテランの先生より適切なアドバイスがあり、結果やらない事とできない事は違う!と、そして勉強します!みたいな一連の流れを拝見しました。 …

外関を養生として使うか

外関という経穴が…(5日ぶり3回目)自分でも、もういい加減搾り尽くしたと思っているんですが、 外関を養生として使うか?という半分本気のコメントをいただきましたので、半分本気で考えてみました。 (熱を入れすぎたためか、文章がうまくまとまりませんで…

外関の効能40

外関という経穴が好きなのでよく使います。(38日ぶり2度目) 今回は私の主観ではなく、古典の記載から外関の良さをお伝えできたらと思います。 外台秘要:外関主耳焞焞渾渾。聾無所聞。 耳がごちゃごちゃしてハッキリしない、聞こえないのを治します。 耳脈…

手印療法

中華神奇手診手療から、手印療法をご紹介していきたいと思います。印を結びながら身体の色んな部位を意識しながら呼吸を行うことで効果のでる療法です。 私の中国語訳なので、多少間違ってるので話半分で読んでいただくくらいが丁度良いです。 まずはこちら …

私の好きな歌賦ベスト5

先週日曜に師匠の勉強会に行きまして、百症賦から以下の内容を学びましたので皆さんとシェアしていきたいと思います。 厥寒厥熱湧泉清[厥寒厥熱湧泉清]寒慄悪寒、二間疏通陰郄暗[寒慄悪寒の疏通には二間陰郄に宣し]煩心嘔吐、幽門開徹玉堂明[煩心嘔吐の開徹…

乙女心と秋の経穴

静脈の透ける白い太ももに浮かぶ大きな青痣を見ながら、どこからかやり直せないものかと、タカシは考えていた。 今日の実習パートナーであるトモコとは昨晩、つい12時間程前までは恋人だった。 近頃お互いにギクシャクしているのは感じていたが、ぶつかる度…

がんばれ!文伯くん!【三陰交+合谷の巻】

昔むかし、宋という国に医術が趣味の王子がおりました。 ある日、王子が医術の先生である徐文伯と庭で散歩をしていると1人の妊婦を見つけました。 王子は先日教わった《脈で胎児の性別を判断する方法》を披露するために、妊婦の脈を診ます。 王子は自信をも…