【忘年会向け】二日酔いに効く経穴

寒さも日毎に増します今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?



やってきましたね、忘年会のシーズン。二日酔いのシーズン。



節度を守れる方、もしくはある程度年齢を重ねた方は大丈夫なのかも知れませんが、日々抑圧の中で生きている私としては隙あらばお酒を飲みたい!飲み過ぎたい!と思っており、忘年会とあれば二つ返事で参加させていただきます。



気持良く酔っている間は実に楽しいですよね。

常々このまま死ねないかなと思ってるんですが、なかなか願いは叶わず、翌朝やっぱり死んだのかな?と思うくらいの二日酔いを味わうのが常であります。



余談


学生の頃から月に一度はお酒を飲みに行く私の唯一の友人(佐々木君)がいるんですが、その佐々木君とお互い夫婦でアドベンチャーワールド(和歌山の動物園、パンダが激かわいい)に行ったんです。


事前に妻から「お前は素面だと仏頂面だし、つまらなそうに見えるから、佐々木君の奥さんに迷惑をかけぬよう楽しそうに振る舞うべし」と注意を受けていたので、当日はなるべく感情を出し、自分としてはかなり楽しさを表現できたのでは!?と納得の出来。


帰宅後、妻に確認しても「なかなか良かった」との評価を貰えたので、その日はガッツポーズのまま風呂に入り、ガッツポーズのまま寝ました。



翌月、毎度の如く佐々木君と二人で飲みに行きアドベンチャーワールドが実に楽しかったと感謝の気持を伝えると、「あの日、お前めっちゃつまらなそうじゃなかった?テンション低かったけど」と。

その日もしこたま飲んで私の本当に楽しそうな姿を見せました。


閉話休題



今回は古典に記載されているお酒に関する経穴を探しました。

私の身の回りの資料からなので、他にもご存知の方は教えてください。


まずは

顖会

類経円翼:主治脳虚冷痛。頭風腫痛。項痛。飲酒過多頭皮痛。風癇冷痛。

資生経:予少刻苦。年踰壯。則脳冷。或飲酒過多脳疼如破。後因灸顖会穴。非特脳不復冷。他日酒酔脳亦不疼矣。凡脳冷者宣灸之。



率谷

甲乙経:酔酒風熱発。二角(一作兩目)。眩痛。不能飲食。煩満嘔吐。率谷之主。

銅人経:率谷。治膈胃寒痰。傷酒風発。脳両角強痛不能飲食。煩嘔吐不止。可灸三壯。鍼入三分。



以上です。少ない。


パッと探しましたが、腹部とか下肢の経穴にはお酒に関しての記述は見つけられませんでした。



上記以外も、胃熱をとる、水湿の運化を助ける目的での取穴も必要かと思いますが、補瀉を誤ってどえらい経験をしたことがあるので、五苓散とか黄連解毒湯を服用する方が確実なのではないかと思います。



鍼灸の刺激は、ある程度は適当にやっても受け手の身体で都合の良い方に選択してくれると思っているので、実際に鍼の効果かどうかは定かではないのですが…



学生時代、やはり調子に乗って飲み過ぎてしまい翌日のたうつくらいお腹が痛くなったことがありました。


鍼の実習が始まった頃で、習ったばかりの足三里が使いたかったんですね。
三里は胃経!お腹を整える!みたいなことも聞き齧って、これで自分の腹痛を治してみようと。


恐る恐る刺入してゆっくり響きがでたところで、これで腹痛が治まるぞ!と期待して深呼吸をしながら5分くらい響きを味わっていました。


ところが途端に腹痛のレベルが尋常ではなくなってトイレに駆け込み我慢できず吐くと、結構な量の血でした。



鍼の為と考えれば素直に刺せば瀉になるような状況で、怖々と優しく刺した為に上手に補法になって胃熱に更に熱を足してしまったのか?と。



この時たまたま腹痛が増悪したのか、鍼による誤治なのかはわかりませんがとにかく過去最高の腹痛でした。



鍼灸理論のラットの前脛骨筋の話を先に教えてくれていたら…




現在はベタですが、内関、公孫(三陰交)、不容などを使っています。



二日酔いの際どうにか苦しみから逃れるためにあの経穴この経穴と試行錯誤した経験をお持ちの方は、是非ともお気に入りの配穴を教えてください。