簡易灸と科学と自粛について

新型コロナウィルスが未だ落ち着きません今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?


皆様の生活にも影響があるかと思います。
テレワークなど今までにない働き方、生き方を模索していかなくてはならないですね。


私は母校の図書館が閉鎖になってしまいブログのネタ探しができなくなってしまいました。


今回は最近Twitterであった事柄への感謝と愚痴を書いていきたいと思います。

よろしければ前半だけでも読んでいただいて助言をいただけるとありがたいです。



・簡易灸の話。


院を構えている方々は気を使うところが多く営業も大変ですよね。

そんな中でオンラインで問診したり、セルフケアの方法を患者さんにお伝えしたり未来キタ!という感じですね。


家でできるケアとして一般の方にも使いやすい簡易灸を勧めるのは王道かと思います。


ただその中で『免疫力アップ!』という効果を謳っていると、どうしても引っかかるものがあるんです。


火傷してないな…と


そもそも火傷をしたくないから簡易灸を使っているんでしょうが、お恥ずかしいですが不勉強な為に灸の効果と言ったら原志免太郎先生の研究しか知らなず、火傷しない場合の身体の変化を知らないんですよね。


モクサアフリカを引き合いに出されたりする方もありますが、写真を見る限り透熱灸やってね?と思うのです。(違ったらすいません。)


原志免太郎先生の研究からはお灸で火傷を起こすことで、免疫力が上がることが分かっているので『透熱灸で免疫力アップ』これは間違いありません。



簡易灸によって身体はどう変化するのか?
Twitterの賢者達に教えて貰おうと思ったらまぁ賢者達の優しいこと(質問に至るまでも賢者の導きがありました)


https://t.co/zbBLIKHUOa?amp=1

https://t.co/188AmOS3uD?amp=1

https://t.co/nf5mBfwqEN?amp=1




(前後の流れもあるのでTwitterから直接引用をしたいのですが、賢者からの許可をもらってないので引用して良い方はよろしければご連絡ください)


どうやらTwitterは愛で溢れてるようです。


皆さんの論文でなんとなく分かったようなことを超ざっとまとめると


原志免太郎先生の研究で電子点灸器というものを使った研究があったが、これは皮膚表面温度を灸と同様の65℃にするものなのでもちろん火傷。
結果は灸と同様の反応が現れる。

簡易灸、隔物灸の研究では血流量のアップが認められる。

あってますか?


自信はないので、ご自身で読まれることをお勧めします。
そして噛み砕いて私に教えてくれることを強くお勧めします。



こんな話を書きましたが個人的には臨床においては、術者側にきちんとした理屈があり(その人しか納得できないようなものでも)それを他人に説明しても恥ずかしくないくらい自信があるならば、科学的な理屈は全く無くても良いと思っています。


ただよく分からんけど患者さんが言うところに刺激をする、は素人と変わらないのでちょっと…思いますが、東洋医学的でも西洋医学的でもなんでもいいので自分の考えを持ってやれば十分ではないかと思っています。


もし良ければそれを私に教えて欲しいし、それに対して質問もさせて頂きたい…


そこに否定するような意図は全くないので、是非とも色んな人の色んな理論がお互いを尊重しながらやりとりできるような環境になればと願うばかりです。



というようなことを考えていたら、


エビデンス野郎AとBの話。


東洋医学は学ぶ時間すら無駄だ!みたいなツイートをする輩がおりまして、ブチ切れですわ。


このツイートはエビデンス野郎Aのものですが、それに対して鍼灸師の先生方は鍼灸を理解して貰おうと思想、哲学などを含めて優しい説明をなさっていましたが、こいつが全く理解しない。


というか理解する気がないんですね。
そもそも科学で証明できるものが正しい、それ以外は医療として認めないようなスタンスで対話が不可能でした。


その後エビデンス野郎Bが現れて鍼を身体に刺した際の生理学的な話をすると、それに対してエビデンス野郎Aは「流石です!そういう話がしたかったのに鍼灸師は思想がどうとか訳わからんこと言って…」みたいなやりとりがなされて…



なんやそれ!!!!!



じゃあ生理学的な反応だけでええなら身体のどこに鍼を刺したって同じだから、お前らに鍼刺すチャンスがあったら鼻の頭にプラスチック鍼柄の1番鍼(鍼柄が赤いやつ)刺しまくって遠目から見たらピエロみたいにしたるからな!!!!!


あとチンチンに色んな太さの鍼を乱れ打ちして股間で花火してる人みたいにしたるからな!!!!!


更にエビデンス野郎Bが

『歴史的にみて結果の効果判定を適切に行わず今まで効果がないであろうものを伝統的にやってきてるので、やっぱり結果が出れば良いは正当性に欠ける』


今まで効果がないであろうものを伝統的にやってきてる…?


坊主憎けりゃ袈裟まで憎いしAが憎けりゃBも憎い!
これも腹が立ってしょうがないので、彼の有料noteを購入させていただきました!この野郎が!



疼痛科学に基づいた慢性疼痛に対するアプローチだそうで、

『2020/02/07時点でこの運動療法が非特異性背部痛の手段として紹介されている例はまったくないか、あっても稀少です。私は2019年にでた腰痛へのアプローチの医学書籍はほとんど目を通したと思いますが、このアプローチが記載されていたのは見たことがありません』


なるほど。


さぞかし科学的な最新のアプローチを教えてくださるのだと期待して読みましたが、私の感想は「既に知ってる、やってることを科学的に説明した」だけです。


古典を読んで患者さんにぶつかって、また古典を読む。を繰り返していれば、自然に身につくのではないかと。
私は臨床において彼のnoteに記載されていた手法は取り入れています。


内容をそのまま書くのは流石に悪いので、気血で解釈すれば、今まで彼らは慢性疼痛に対して血の問題(肉体的な問題)でしか痛みを把握していなかったが、ようやく気の問題を理解し始めた。というところでしょうか。


導入部分の『従来の運動療法はBiomedical model(生物医学モデル)と呼ばれる、具体的には構造や機能ばかりに着目したものが主流でした。』


と書かれていることから、彼らの行っていた数年前までの理学療法と比べれば最新のものということでしょう。


彼らにとっては科学的な視点から語ることが医療として正義なんでしょうが、科学的に説明されるまで自分をアップデートできない為に今まで構造や機能ばかりに注目した理学療法ばかり行っていたのでしょう。


科学で説明できないものがなぜ存在しているのか?を考えられない想像力の無さが故に科学に頼らざるを得ないのでしょうか。


………(悪口)

………(悪口)


あといくらか悪口を書いたんですが、しばらく書いたところでツイート見返したらBはそんなに鍼灸のこと批判してなかったんですよね…なんなら得気した場合の論文みたいのもあげてくれて…


ごめん…ちょっと言い過ぎたかも知れない、私のブログなんて読まないと思うけど『姿勢と腰痛2020版』も買ったから…ごめん…



結論としては、煽り抜きでどんな勉強をしていようが人を治そうとする限り結局は同じような手法になると思っていますし、どんな宗教でも祈る所作は似たようなものなので、相手の神様が自分の信じるものと違っても否定しない方がいいですよ。

分かったら股間隠せや、花火ピエロ野郎!



ついでにもう一点、


・新型コロナウィルスに対しての営業自粛に関して


鍼灸院、整骨院は判断が難しいですよね。
休業対象施設にはされていませんが、自主的に院を閉めている方もあるようです。

開けるも閉めるもそれぞれ考えあってのことでしょう。


そんな中で、

『個人的な意見なので同意も否定もいりません』と前置きした上で、『今営業している鍼灸院、接骨院は罪だ!金儲け主義だ!』って言い切る輩がおって、これも激おこなんですよ。


自分と同様に悩んで、その上で営業するという選択をした人間もいるかも知れないという想像ができないんでしょうね、悲しい。


さっきと同じ話ですが自分の物差しで他者を否定するなと。
その先はもう戦争しかないぞ?


自分がやりたければやればいいし、休みたければ休めばいいし。

それを下手に正当化しようとするほど誰かを否定することになることくらい分かれや。
これを無自覚にやってる輩が一番タチが悪い。


お前もピエロにしてやろうか!!!!!



と、愚痴多めのブログでしたがここまで読んで下さった方はありがとうございます。


後半熱くなってしまい頭に血が上ってしまったので素髎から瀉血してきます。


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なんやかんやと書ましたが、エビデンス云々に関しては私自身に明確な答えはないんですよね。

最後に原志免太郎先生の『新しい灸学の臨床経験』にありがたいお言葉がありますので、そのまま引用です。


「経絡の問題は現代科学では未解決の分野である。その経穴を現代の医師に強制するのは無理であり、著者もこれに頼ってはいない。

しかしながら、全面的に否定しているのではなく、学問的解明の域に達していない段階において、これを無条件に試用することは科学的でないという立場であり、1日も早く解明されることを望んでいるものである。

さて、著者は灸を非特異性加熱自家蛋白体療法の立場から、全ての疾患に応用することを決心して、薬理実験に用いた『腰部八点の灸』と、古来伝承されている『三里の灸』とを、医学的根拠から最も安全な箇所と判断して、診療した疾患すべてに応用してみた、その結果すぐれた効果を収め、驚きを新たにした」