四柱推命と子供の話
バトルお好きですか?
私は好きです。
皆さんも、特に男性の方はそうでないかなと思いますが、いいですよね、バトル。
私もバトルには目がなくて、幼少時代はやれ走ってはバトル、ボールを投げてはバトル、エンピツを転がしてバトルと血も気も盛んでありました。
恥ずかしながら過去の武勇伝ですが、飛び入り参加したビーダマンの大会で準優勝をもぎ取った経験があり、ビーダマン準二級のライセンスを保持しております。
生まれつきのバトルセンスとビー魂の持ち主です。
自慢みたいになってしまいました…お恥ずかしい、すいません。
ただやはり大人にもなるとなかなかバトルの機会もなく、もう自分は今後バトルすることなく人生を終えるのかな…と寂しく思っておりました。
それがこの度、書評バトルなるものに参加することになり、久しぶりに胸のトキメキを感じております。
卒後10年ほど、人見知りの結果ほとんど外部と繋がりがなく自分の鍼灸をガラパゴス化してきましたが、今年から一念発起しTwitter、勉強会と、知らない鍼灸師さんとの交流を始めました。
そして同級生の縁あって今年から鍼灸チームNAGOMIに参加し皆さんと仲良くさせていただいておりました。
その活動の一環である書評バトルとのことですが、
バトルというからには勿論優勝を目指し、そのために血を見る結果になっても致し方ないと考えております。
せっかく仲良くなれたのに…
本題
書評バトルに参加します。
https://hariq-753.com/syohyou5
半年ほど前参加を決めた時点で、テーマが決まる前にいくつか本の候補を考えておりました。
まず一冊、四柱推命からなら正直なんでもいいんですが私はこれで大筋を学びました。
増補改訂 決定版 正統四柱推命術 詳解[不二 龍彦]
四柱推命も鍼灸みたいに各々で解釈が変わるのでどれが良いのか、おすすめとかは分かりません。
四柱推命がよくわからない方はどうぶつ占いの話をしてると思ってください。
おじさんがどうぶつ占いの話をします。
四柱推命ならテーマが政治でも、仕事でも、今日の夕飯だろうがオールマイティーに対応できる作戦でした。
でした、がテーマは『子供に関する本』…
子供…子供を育てるにあたって、その子供の命式を知って育てるのはどうなんだろう…
一応四柱推命は良いというスタンスで書きますが、子無し男の勝手な意見なので、お母さんお父さんとしてがんばってらっしゃる方を不快な気分にさせてしまったら申し訳ありません。
子育てに悩んでる人に四柱推命で答える自信ないなあ…
まず当たり障りない話題でいきたいんですが、子供を育てるって正解はないですよね。
その子供が学者になるなり、スポーツで成績を残すなりすれば、親は大手を振って正しいと言うでしょう。
人に迷惑をかけず生きるだけだって万々歳。
はたまた子供がキリストになれば親はヨセフになれますが、子供が犯罪を犯してしまったら、それは育て方が悪かったとされてしまうのか…
同じ孤児院で育った子供は、全員同じように育つのか…
これを四柱推命から考えると、命式が違うのだから同じ育て方をしても結果が違うのは当然で、
そもそもの種が違うのだから同じ畑に植えたとしても、玉葱ができるなり、茄子ができるなり、違うものができて当たり前。
なので子供の命式を知ることで、その子供にあった育て方も分かるのではないかと!(それは本当にいいことかしら…)
じゃあ生年月日が全く同じなら、同じように育てて良いのか?と問われれば、
似たようなものはできるかも知れませんが、
種を植える植木鉢=父母からもらった身体が違うし、育つ環境が違えば、それに合わせた育て方が必要です。(結局答えはわかりません!)
<無理矢理まとめ>
命式を種とすると、父母からもらった身体としての植木鉢に植えて、それぞれに合った環境で育てたら
大なり小なり実りのある何かに成れるんじゃないでしょうか。
個人的なことですが、母親との相性が良くないんですよね。
私が甲で母親が戊なんですが、(ややこしくなるので十干だけで話をすすめます。)
お互いに嫌いあってはいないし、寧ろ結構大事に想いあってると思うんですが、なんとなくうまくいかない。
昔は親と子供の力関係のために相侮関係になっていたんじゃないかなと。
現在は私が強くなったか母親が弱くなったのか順当な相剋ができてるので、他の家族の役柄もあり、私が力加減を間違えなければ、そこそこ家族として上手くいっているように思います。
というような、親としてはしっかり愛情を注いでいる、子供としても愛情を感じる状況でもなんか微妙なこともありますよね?私の家だけ?
これも命式を知れば自分と子供とは相性が良くないなあと納得できるのではないでしょうか!?
…大事な我が子と相性悪いですよーって言われて納得できるか?
子供として私は、相剋だったのか!あれもこれも思い当たる!と腑に落ちたけど…
んー…親心…
あとは親と子供ってたまたま親子になっただけで、どうしたって上手くいかないこともあると思うんです。
寧ろ親子関係が上手くいってる方が稀じゃないかと。
そんな中でも折り合いをつけながらそれぞれの距離感で関係性を維持していくものだと思っているのですが、子供が親の保護下にいる内は、子供の立場からはどうしようもないよなぁ…
これ答え無いな。
とにかく四柱推命は便利でよいものですと!
自分のことが分かれば、これが苦手なのはしょうがないなって諦められたり、
他人に理解されなくても、この人はしょうがないなって諦められたり、
仕事がうまくいかなくても、空回りする時期だからしょうがないなって諦められたり、
諦めながら生きている人にはピッタリ!
少なくとも私は救われました。
続きます。
鍼の深さを知る人よ
Twitterにて学生の方が、深刺、パルスに対して抵抗があり、そういった治療を見学して苦手だなという呟きに対して
ベテランの先生より適切なアドバイスがあり、結果やらない事とできない事は違う!と、そして勉強します!みたいな一連の流れを拝見しました。
とても素晴らしい!
Twitterのあるべき姿!
本当に良い!
良いなぁ…私がアドバイスしたことにならんかなぁ…
はぁ…そういう世界線、パラレルワールドどっかにないかな…
気の利いた事が言いたい承認欲求おじさんとしては、
本当は違うと思いながらも、敢えて逆のことを言うという三流コメンテーターみたいなことをやってみたら良いのでは?と思うんですが、ちょっとやってみましょう。
まず鍼灸治療は個性的な方がいいのではないか。と考えていまして、
深く刺すことを一切学ばない。という特殊な状況を経ることで初めて見つかる鍼灸治療もあるのではないのかなと思うのです。
なにかを得ることで失うものもあるじゃないですか?
私自身、子供のころ少し吃音ぽいところがあったんですが年をとる毎に減ってきたんです。
ただそれに伴ってパッと見たものを記憶する力が弱まってきまして、それこそ子供の頃は物覚えの良い方だった筈なんです。
成長と共に右脳左脳の発達具合が変わったんでしょうか、今現在は会話もちょい詰まる上に物覚えが悪い有り様です。
あともう一つ身内の話なんですが、妻は学生時代所謂ボーイズラブ的な文章や絵やらを量産していたそうなんです。
これが処女を失うと同時にできなくなり、その後も当時のようにアイデアが湧き出ることはなくなってしまったそうです。
つまりなにかを経験することである側面としてプラスでも、ある側面からはマイナスになるのではないかと!
深く刺す、そして症状が改善することを経験してしまうことで、深刺しの気持良さを知ってしまい、深刺し怖さ忘れてしまうのではないか!
腰痛や坐骨神経痛の患者さんに、3寸の鍼を大腸兪の外辺りからゆっくりと挿入していくじゃないですか、
そろりそろりと入っていって…患者さんと同時に、指先にンッ感じる!
響きを確認すると腰から下肢後面、もしくは大腿前面に気持良いという声。
頃合を見て抜き、患者さんを起こすと…「え?腰楽っ!?足軽い!?」
この時の気持良さは術者側も格別ですね。
多幸感のような、脳から何かウワッと出てる!って感じがしますよね。
あー…明日なんとか理由つけて大腰筋刺そ…
やはり改めて考えると深刺しは危ない。
二重の意味で危ないので注意した方がいいですね。
閉話休題
鍼灸治療において何かこだわりがあった方が良い。と言うのは本当に考えていまして、
なにか縛り、条件というか、HUNTER×HUNTERでいうところの制約と誓約みたいな。
私は自分が気胸からの入院を経験しているので、
開業以来、肩背部には毫鍼は使わないと決めて、破ると自分が気胸になるという制約を定めています。(クラピカのジャッジメントチェーンみたいのが肺に巻付いています)
なので今のところ肩や背中が凝っている、痛いから鍼をしてくれという訴えに対しては、毫鍼を使わずにどうにかこうにか工夫しながら納得してもらっております。
そういったところから治療の個性が生まれるかなと思うのですが、いかがでしょう?
ところで愚地克己の隻腕という個性、烈海王の腕がくっ付いてあっさり無くなりましたね。(今週のチャンピオン)
おわり
外関を養生として使うか
外関という経穴が…(5日ぶり3回目)
自分でも、もういい加減搾り尽くしたと思っているんですが、
外関を養生として使うか?という半分本気のコメントをいただきましたので、半分本気で考えてみました。
(熱を入れすぎたためか、文章がうまくまとまりませんでした。
推敲に推敲を重ねた結果諦めたので、居酒屋のカウンターの隅にいるおじさんの独り言を書き起こしたと思ってください。
結局、私は外関が好きという事実があって理由は後付けなのだなということが分かりました。)
質問を受けた際は、なんとか頭を振り回して「脾腎を補った上で+αとしては養生として必要かと思います(キリッ」と必死にひねり出しましたが、
改めて振り返ってもそんなに悪い答えではないのでは?と自惚れています。
まず養生を考える際に、私は澤田流がベースなので必要なことは、なにより脾と腎。
その上で三焦は原気の別使として重要だと考えています。
澤田流なら陽池だろ!となるかと思うんですが、
悲しいかな私の技術と経験の少なさのため、陽池がうまく使えないんです。
代田先生は後々陽池も太渓も省略しちゃうし本当に必要なのか、市石喜代治先生は全部の証に使われてるけど…
それでも場所的にも、要穴的にも重要だろうとは思うんですがなにかまだピンと来ない状態です。(陽池の使い方教えてください)
そこで外関なんですが、原穴ほどの力はなかったとしても陽池の隣だし、三焦経には何かしら作用するだろうし、絡穴だから他にもなにか良いことあるんじゃないか?という気持で使っています。
個人的に穴性は経絡上で徐々に変化すると思っているので外関も大きく括れば陽池みたいなもんだ!と自分と患者さんの身体に言い聞かせています。(中渚でもいいんですが、中渚もうまく使えません)
あとは解表の効果もあるし、陽維脈の主穴としても寒熱に対して使えるので、標治的ですが風邪を深く入れないこととして養生になるのではないかと思います。(深くなったときは支溝に寄せます、なんとなく)
場所柄でもう一つ
病症が気っぽいなという時は大腸経に寄せて、熱っぽいなという時は小腸経に寄せます。
…と書いたものの肺に熱があるような時は大腸経寄りで、支溝(飛虎)のつもりで使うので…自分でもルールが定まってません!そのときの気分で決めます!
外関に限らずですが、師匠からはさんざん経穴がズレていると叱られてきました…
未だに1人で臨床していても師匠が天から見ていてくれて、叱られないかなと思う秋の午後です…
あと鍼を深く、方形回内筋まで刺す訳ではないんですが、刺激すると前腕の回内回外、手関節の可動域が広がるように思います。
手関節の可動域制限が少なくなると、前腕上腕の位置もいい感じになって、姿勢も良くなって、そういった面でも養生?になるのではないかと思っています。
以上、私の拙い臨床の中でこのように思いますという話で、誰かの意見を聞いたり、本を読んだりだったりですぐ意見は変わります。
なので読んでくださった方の意見も教えていただけると幸いです。
ただ、この経穴はこうだろ!こう使うんだ!みたいに来られると、途端に嫌になってしまうので、優しく教えて下さい。
最後になりますが、本気で答え過ぎたので中庸にする為のゴー☆ジャス風経穴ギャグです。
「やー今日は遊びに行くからなー!楽しみだなー!
…!?
何だかお腹が痛い…?
いたたたた!痛い痛い!お腹が痛い!
うわー、これじゃあ外に出れん!
外に出れん!
外出れん!
そとでれん!
巨虚下廉(こきょげれん)!」
外関の効能40
外関という経穴が好きなのでよく使います。(38日ぶり2度目)
今回は私の主観ではなく、古典の記載から外関の良さをお伝えできたらと思います。
外台秘要:外関主耳焞焞渾渾。聾無所聞。
耳がごちゃごちゃしてハッキリしない、聞こえないのを治します。
耳脈だからね、外関すごい!
甲乙経:口僻禁。外関主之。肘中濯濯。臂内廉痛不化及頭。外関主之。
口の歪みも、手も頭も痛いものも治せます。(濯濯はハッキリしてるみたいな意味らしいですが、肘がはっきり?)
外関えらい!
神農経:治肘臂不得屈伸。五指盡疼不能握物。可灸七壯
肘が屈伸できない、指が尽く疼き物が握れないのを治します。灸は7壯。
外関お灸もいける!
玉龍賦:兼大陵支溝。治肚痛秘結。
大陵、支溝と併せて便秘に効く。
他の経穴とも仕事して、外関有能!
医学綱目:胸肋痛。取外関透内関瀉之。
脇肋痛は外関から内関まで透刺する。
外関痛い!内関は別で刺したら良くない?
経絡捷径:治臂膊紅腫。支節疼痛。足内踝骨紅腫痛。手足指節不能屈伸。五藏六府結熱。吐血妄行不已。鼻衄不止。吐血。昏暈不省人事。虚損気逆。陽乗於陰則血熱妄行。陰乗於陽則血寒亦吐。名心肺二経嘔血。舌強難言。及生白胎。重舌腫脹。熱極口内生瘡。舌吐不收。舌縮不能言。唇吻破裂。血出乾痛。頭生瘰癧結核。遶頸連胸。耳根頸項腫痛不消。目生翳膜。隱澀難開。風沿爛眩。迎風流涙。目風腫痛。努肉攣睛。暴赤腫痛。
以上諸證。先以外関主治。後随證分穴治之。
長い!!!!!!!
経絡捷径外関に詳しすぎ!!!!!!!!
腕が赤く腫れる。
四肢の疼痛。
内踝が赤く腫れる。(これ面白い)
手足の指が屈伸できない。
内臓に熱が溜まってる。
血がしきりにふらふらして言うこと聞かなくて吐く。
鼻血が止まらない。
吐血。
昏睡状態。
元気なくて逆上せる。
陽が強すぎて血が言うこと聞かない。陰が強くて血が冷える(ここ陽維の感じあるのお洒落)
心肺による吐血?
舌が強張って喋れない。
(白胎が分からないので教えてください)
舌が重く腫れる。
唇が破裂。(破裂!?)
(乾痛もご存じの方教えてください)
口内炎。
口から舌がでちゃう。
舌が縮んで喋れない。
頭部?頸部?リンパ結核。
(頸と胸がめぐる?かこむ?)
耳から頸、項が痛い。
目が膜で覆われる。
隱澀難開(多分熱性の眼疾患、醫學綱目参照)
風沿爛眩(風熱の眼疾患?世醫得效方参照)
風に当たると涙が出る。
目が腫れる。
翼状片。
急に赤く腫れる。(眼?)
以上諸々の症状、まず外関を取って、あとは残りの症状に従って他の経穴使う。
外関便利すぎぃ!!!!!!!!!!!!!!
手印療法
中華神奇手診手療から、手印療法をご紹介していきたいと思います。
印を結びながら身体の色んな部位を意識しながら呼吸を行うことで効果のでる療法です。
私の中国語訳なので、多少間違ってるので話半分で読んでいただくくらいが丁度良いです。
まずはこちら
徳の高そうな印ですね。
これは腰痛に効果のある印。
効能:去風通絡、止痛
主治:風湿性腰痛
手勢:入三摩地印
呼吸:鼻吸鼻呼
方位:東南方
操作方法及意念:落ち着いて、長強へ意念を吸入する。
下丹田で印を結んで、気を下丹田へ集める。
火球(なんかエネルギーのやつ)を任督脈で往復させる。
任督脈には9ヶ所大事なところがあるので、そこで少し火球を止めたり、火球が動く感覚を感じる。
火球を会陰、長強、命門、大椎、玉枕、百会、上丹田、中丹田、下丹田の9ヶ所を9往復させる。
最後に下丹田にきたらしばらく静かに休む。
機構:この印は任督両脈を通す、陽気増、去風湿、故に腰痛を治す。
類型:仏教養生手印
説明:経験方
こんな感じで行ってください。
次はこちら
かっこいい!虎!
効果は泄瀉!下痢!
効能:補脾胃、健中焦
主治:脾胃腸胃虚弱による泄瀉
手勢:黄斑臥虎訣印
呼吸:鼻吸鼻呼
方位:泄瀉???(出てるモノを見るのか?)
操作方法及意念:立ってても、座っても、寝てても可。この印を丹田臍中に置く。
逆腹式呼吸で唇は微かに開き、歯は微かに合わせる、口から吐き、舌は歯茎に触れ、下腹を膨らまし、四肢全身を弛緩させる。
意念をやんわり引き下丹田に落ち着かせる。力は入れずにゆっくりと下に引く。
吐く度に下丹田に温かい気が流れ送られる。
これを胃腸の運動が増強される現象が現れるまで行う。
吸う時は鼻から吸い、口は軽く閉じ、歯は合わせる舌は上顎に付ける。下腹は自然に萎む。
両足の指は収縮し、軽く肛門を上げる。
以上をゆっくり細く長く行う。
機構:泄瀉は多く胃気不降、陽気虚欠で起こる。
この手印は丹田の気をもって下元を温め、増脾降胃
して泄瀉を治す。
類型:道教気功養生手印
説明:経験方
こんな感じで行ってください。
私の好きな歌賦ベスト5
先週日曜に師匠の勉強会に行きまして、百症賦から以下の内容を学びましたので皆さんとシェアしていきたいと思います。
厥寒厥熱湧泉清[厥寒厥熱湧泉清]
寒慄悪寒、二間疏通陰郄暗[寒慄悪寒の疏通には二間陰郄に宣し]
煩心嘔吐、幽門開徹玉堂明[煩心嘔吐の開徹は幽門玉堂求む]
行間湧泉、主消渇之腎竭[腎竭による消渇は行間湧泉主る]
陰陵水分、去水腫之臍盈[水腫の臍盈除去するは陰陵水分による]
癆瘵傳尸、趨魄戸膏肓之路[癆瘵傳尸の難症は魄戸膏肓やるによし]
…
これを語れる程のユーモアはまだ私に無いので、
私の好きな歌賦ベスト5頭頸腰編をご紹介したいと思います。
癆瘵傳尸…
第5位!
顖会連干玉枕、頭風療以金鍼<百症賦>
頭風を前後から挟み打ち!
顖会で打ち返し玉枕でトドメを刺す!
鳥山明先生のスピード感で見たいですね。
第4位!
委中人中、除腰脊閃痛之難制<玉龍賦>
歌賦は本当に委中が好き!
人中と併せてお洒落ですが、督脈上で腰の経穴を足したい気持が抑えれるか…!!!
第3位!
背連腰痛、白環兪委中曽経<百症賦>
歌賦は本当に委中が好き!(2回目)
でもこれは白環兪併せてるのが渋いというか、安易に腎兪でないのが良いですね。
みんなの人気者委中を射止めるのは誰なのか!?
腎兪、大腸兪、はたまた崑崙、ひしめくライバルを抑えて選ばれたのは!!!!
まさかの白環兪!?
みたいな漫画ありましたよね?別マで
君に届け?
第2位!
頭風頭痛、刺申脈与金門<標幽賦>
これは相当好きな歌賦ですね。
ほぼ横並びで要穴としても役割のある2穴が協力して頭風を倒す!
幼なじみのライバルが強大な敵を前に協力して倒すような!
ジャンプで言うとナルトとサスケみたいな…
奇経も考えると、申脈と金門がピンチの時に風池師匠と臑兪先輩が助けに来てくれる展開!これは熱い!
この漫画読みたいな…
第1位!!!
頭風鼻淵、上星可用<玉龍賦>
普通に良く効くから好き。
私、以前病院のリハビリ室で勤めてたんですが、花粉症なのでキツい時は上星に鍼しながら仕事してたんです。
リハビリ室の職員はだんだんちょっと変わった痛い奴みたいな感じで慣れてくれたんですが、
やっぱり他の部署の人が頭に鍼が刺さってるのを見るとびっくりするようで、その度に「これは鼻と頭の重さが楽になるんですよー」と説明してました。
新しく入ってきた看護師のおばちゃんが私の頭を見るなり、すごく驚いて
「え!?そ、それ!!!!!頭!!!!!!!嘘でしょ…!?は…………は…は……………………
ハゲ!!!!!!!!!!!!!!!」
いや、そうだけど…
そんな大きい声で言う?
乙女心と秋の経穴
静脈の透ける白い太ももに浮かぶ大きな青痣を見ながら、どこからかやり直せないものかと、タカシは考えていた。
今日の実習パートナーであるトモコとは昨晩、つい12時間程前までは恋人だった。
近頃お互いにギクシャクしているのは感じていたが、ぶつかる度にどちらともなく譲ることで事なきを得ていた。
というより問題を先送りにしていた。
昨晩はいつものようにトモコはタカシのアパートで夕飯を済まし、二人で取り留めもない話をしていた。
どんなきっかけだったかも思い出せないが、トモコの生理が近いこともありタカシは鍼をしようと提案した。
全く他意はなく、ただただ善意であった。
善意であったはずだ。
脈を診て、いくつかの経穴に鍼をした後、血海に手をやったところトモコはいつも以上に大きく反応した。
そこに静かに鍼をたて、そろりそろりと刺入していく。
ぐぐぐっと鍼が渋った
----その瞬間!
トモコの下腿から大腿、腹部そして面部にかけて模様が浮かび上がる!
経絡現象!?
否!これはトモコの家系に受け継がれる特殊な能力!
言い伝えだけが残り、実際にその能力が日の目を見ることはなかったため、伝説と考えられていた。
そう!能力発動にはカギが必要だったのだ!
そのカギとなったのがタケシ!
彼が何故トモコにとって特別な存在なのかは物語と共に明らかになるだろう!
こうしてタカシとトモコの関係は一般における「恋人」と呼べるものでは無くなってしまった!
しかし想像したこともないような変化を簡単に受け入れることはできない。
どこからかやり直せないものかと、タカシは考えていた。