黒いアルコール綿花
そういう縁だったのか、計画性の無さなのか、
この5年で引っ越しを自宅3回院1回の合計4回行っています。
一応全て吉方位に移動しているのですが、どれほど効果があるのかは分かりません。
ただ技術も突出していない&経営さっぱりの私が院をやっていけているので効果はあるのではないかと
最近の吉方位移動の効果だと、昨年1年を通して新患が0という結構アレな状況でしたが
昨年末、引っ越し+吉方位への旅行を行ったところ、
今年は新患が14人もあり、ありがたいことにこれ以上対応できないので、現在吉方位にも凶方位にも動かず部屋でただジッと体育座りをするしかありません。
なので引っ越し、旅行良いですよ!と言っても、
吉方位だから、なんなら絶対良くなるからと言われても、『引っ越し』というのはなかなかハードルが高いと思います。
私もそこまで九星気学にイカれている訳ではないので、吉方位に絶対移動しなきゃ!とも思っていませんが、
昔、九星気学に従って生きてきた方にお会いしたことがあります。
病院勤務をしていた頃、首が痛くて鍼灸に回ってきた患者さんでした。
浅黒く背の低いお婆さんで、白の多いごま塩の長髪を後ろで括って…今考えると仙人か神様だったかも…
どんな会話の流れからだったかは思い出せませんが、
九星気学をやっていて、吉方位へ引っ越しを続けていると教わりました。
お婆さんが言うには、
・まずメインの家があり、そこから月盤に従った吉方位に行って寝泊まりする
・普段の生活はメインの家で行ってOK
・土用の間は休み
という多分特殊ルール?で、これに従うと殆ど自分の家で寝ないことになってしまうので、そんなことできるか!?と疑いましたが
背中をアルコール綿花で擦ると、毎回真っ黒になっていたので、その綿花の説得力に信じざるを得ませんでした。
曰わく、家庭の事情でお婆さん1人で孫2人を育てなくてはいけなかったが、九星気学のお陰で乗り切ることができたそうです。
九星気学をなんとなくは知っていたので話を合わせることができた事から、
私のことを気に入ってくださり吉方位を記したメモをいただきました。
治療期間としては3ヵ月もなかったかと思いますが、その後も待合で見かけると世間話を交わしていたのですが、
しばらく見ないなぁと思っているとナースから痴呆症になられたと教わりました。
あの時メモに従って吉方位で寝泊まりしていたら、今頃どうなって、背中はどれほど黒くなっているかなぁと思い出す秋の夜です。